2010

秋吉台草原ふれあいプロジェクト

 

現地学習会「秋吉台草原の保全と再生を考える」

午後の部のご報告

2010年9月26日(日)13:30〜15:30

スタッフを含め21名が参加




 午前中の草刈り作業に続いて、外部講師を招いての勉強会を行いました。

 茨城県つくば市にある農業環境技術研究所から平舘俊太郎さんにお越しいただき、外来植物の侵入を防ぎ、草原をよい状態で維持していくためにはどんな環境が大切で、私たちには何ができるかを、土壌に関する豊富なデータを示しながらお話しいただきました。

 参加者からは質問もたくさん出て、活発な討論になり、とても良い勉強会でした。



思ったよりたくさんの方が来られました。

地元の運動会も重なったという日で、あまり参加者は多くないかもと懸念していましたが・・・

草原の植物も古来からの土壌環境に適応して生育しています。

この環境を壊さずに守ることが、草原を守る、あるいは再生する上で重要であることを教えていただきました。

日本の生態系に脅威を与える外来生物については、ミニ図鑑と下敷きを紹介され、わかりやすくお話しされました。


※この図鑑と下敷きは、後日の配布をお約束した方以外にも、余裕の部数をいただいています。

必要な方は秋吉台エコ・ミュージアム(08396-2-2622)までお問い合せ下さい。

外来種対策は、秋吉台自然環境体験学習事業でも、ひとつのテーマになっています。

山口県自然保護課の秋山公志さんにこの事業についてお話しいただきました。

つづいて、松井茂生代表から、秋吉台の草原の現状とプロジェクトの活動について報告がありました。

ゲストの平舘俊太郎さんにご講演いただきました。

なぜ草原を守らなければいけないか、という根本的な疑問についても、生物多様性を守るという視点から解説してくださいました。

長者ヶ森前の復元作業地の状況を荒木から報告しました。

セイタカアワダチソウは草を刈って持ち出すことで衰退していくようです。

参加者からは、草原を早く再生する物質などはないのか、ススキなどもともと日本にある植物はなぜ酸性土壌に強いのかなど、活発な質問や意見が出され、最後まで盛り上がりました。

<おまけ>

『お花畑プロジェクト2』のイベントで作った、セイタカアワダチソウの草木染め作品を展示。

<おまけ>

プロジェクトの活動紹介パネルも展示しました。

<おまけ>

雑誌「現代農業」で紹介されていた、セイタカアワダチソウの手作り入浴剤。

乾燥肌や湿疹に効くというウワサですが・・・展示されたものをみなさん品定めされていました。