秋吉台草原ふれあいプロジェクト

2008-2019

 

草刈りの話

 はるか昔から、秋吉台の上では農家が草を刈って田畑の肥料や敷き草、牛・馬の飼料や敷きワラに使っていました。その頃の秋吉台は、ドリーネというくぼ地は畑に、ドリーネの斜面と台上のなだらかな草原は草刈り場として利用されていたと聞きます。草原の面積も、今よりはるかに大きなものでした。


 草を刈る鎌は今は機械に変わり、草を運んだ牛や馬はトラックに変わりました。たくさんあったドリーネの畑は荒れ地にかわり、草原で草を刈る農家のすがたも今ではほとんど見られません。


 秋吉台草原ふれあいプロジェクトは、花が少なくなった草原の再生、栗園跡の荒れた草原の復元作業、山焼きで燃え残った場所での燃え残り整備など、草刈りを中心とした活動を行い、同時に草原の調査・研究を行っています。


 草刈り跡ではたくさんの花が先、刈らなかった場所よりも多くの種類の植物が確認できました。また、刈り取られた草は畑の敷きものに利用してもらったり、堆肥を作る材料にしてもらいました。


 秋吉台は地質や地形、 化石、地下の洞窟や水、またそこにすむ生き物など、学術的にも非常に貴重な資源がたくさんあります。広大な草原もさまざまな動植物のすみかであり、美しい景観とともに、秋吉台を愛する方々の手でしっかりと守ってこられました。

 地元の人が高齢化する中で、その思いを次世代に受け継いでいくために、草原を守る知恵や利用する技術を掘り起こし、蓄積していきたいと思っています。


 草原の保全に関しては、実際の草刈り作業のほか、草刈り跡の観察会への参加で草原について学んでいただいたり、草を利用した農産物の購入など、ご協力いただける場面がたくさんあります。

 みなさんの秋吉台への想いがつながり、たくさんの「ふれあい」が生まれることを願っています。