「環境活動団体等交流会」で事例報告をしました

 山口県環境学習推進センター主催の「環境活動団体等交流会」で事例報告をしました。

 当日は、県内で生き物の観察や保護、自然環境の保全などに取り組む団体や個人が、合わせて40人ほど集まりました。


 基調公演では鳥取環境大学の小林先生が、ニホンモモンガやコウモリ類をシンボルにしながら、生き物の生息環境を守ることと地域の生業とを両立させる工夫を紹介されました。保全か利用かという対立の構造ではなく、両方にメリットがあるような仕組み作りはとても勉強になり、野外での詳細な調査に基づいた生態の説明は非常におもしろいものでした。

















 本プロジェクトからは副代表の荒木が報告を行いました。

参加者からは以下のような意見をいただきました。

「地道な活動が大きな保存と成果をあげる」

「何かお手伝いできないか・・。早速追加の山焼きのお手伝いをしてみたい」「草原の保全活動等が若い世代に確実に引き継がれるとよい」  ほか



 岩国市の「古市節分草保存会」の林氏からは、錦川清流鉄道を利用したツアー内で生育地の観察や保全活動の紹介を行うなど観光と連携した取り組みや、さまざまな分野の協力者が大きな力になっていることが紹介されました。

 セツブンソウの展示もあり、可憐な花が大人気でした。


















 山陽小野田市本山会の嶋田氏からは、竜王山の自然環境に対する20年にわたる保全活動の歴史が紹介されました。最近はアサギマダラおいでませ作戦やヒメボタルの観察など、「目玉」となった活動もあり、行政や大学などとの連携も進んでいることが示されました。


















 最後の意見交換の時間は、事例報告3例に対する質疑応答が行われ、本プロジェクトが紹介した外来種の駆除作業や、今後予想されるニホンジカによる食害とその対策など、たくさんの質問が寄せられました。「今後どうやって次の世代に活動を引き継いでいくか」という本質的な質問もありましたが、今回報告を行った3団体ともその点は大きな悩みであるようでした。


 参加者アンケートには、このような交流会は毎年行ってほしいという意見もあり、参加者それぞれに実りの多い機会になったことがうかがわれました。



交流会の詳細は以下です。


【環境活動団体等交流会について】

  日 時 : 2016年1月 31日(土)13:00~16:40

  会 場 : 山口県セミナーパーク 研修室101

  内 容 : ◇基調講演  「野生生物の保全と地域活性化」

         公立鳥取環境大学 環境学部教授 小林朋道氏

        ◇環境活動団体事例発表

         ①「秋吉台草原ふれあいプロジェクトの取組」

           NPO法人 緑と水の連絡会議  荒木陽子

         ②「節分草自生地の保全活動について」

           古市節分草保存会        林  節司氏

         ③「竜王山の植物等の保全活動について」

            本山会            嶋田紀和氏

        ◇意見交換会


    問合せ先:

       〒754-0893 山口市秋穂二島1062

      (公財)山口県ひとづくり財団 県民学習部 

          環境学習推進センター

       TEL 083-987-1110  FAX 083-987-1720 

         E-mail    kankyo.c@hito21.jp

           (メールアドレスの@を小文字に変えてください。)



<交流会のチラシ>