秋吉台は石灰岩でできたカルスト台地で、雨水で岩がとけたところにはすり鉢状の窪地ができています。これをドリーネといいます。

 ドリーネの底は水はけがよく、土が深いところが多いため、ゴボウやサトイモなどの根菜類の耕作に利用されてきました。

 昭和30年代に入るまでさかんに行われていた「ドリーネ耕作」ですが、今ではわずか2〜3軒の農家が続けておられるだけになっています。

 このドリーネ耕作は、文化庁が指定した「農林水産業に関連する文化的景観」の重要地域となっています。

 秋吉台の草原ならではの文化、その象徴とも言えるドリーネ耕作です。

 プロジェクトでは、台上での耕作を長く続けていけるようにお手伝いすることができればと考えています。

 秋吉台地域では、真夏の乾燥やサトイモの日焼けを防ぐために、草原の草を刈って畑に敷き詰めます。